介護事故を考える〜総論 介護事故について正しい考え方を身につけよう

介護のコツ

どうも✋️

papa takeさんでございます🙇

本日は

介護事故を考える〜総論 介護事故について正しい考え方を身につけよう

というテーマでお話させていただきます

介護の仕事をしていると避けては通れない話として

事故

の話があります

どうしても事故というとネガティブなイメージを持ってしまいますが、ネガティブなままでは何の進展もありません

事故とはどういったもので、事故が起きたときに何をすべきか、またどういった心構えをしておけばいいのかをこれから数回に分けてお話させていただきます

まず初回として、介護事故の総論をお話させていただきますが

介護事故で抑えておくべきポイント3点

についてお話いたします

ポイント1 事故の定義

まず、介護事故とは

社会福祉施設における福祉サービスの全過程において発生する全ての人身事故身体的被害及び精神的被害が生じたもの。 なお、事業者の過誤、過失の有無を問わない

厚生労働省「福祉サービスにおける危機管理(リスクマネジメント)に関する取り組み指針 ~利用者の笑顔と満足を求めて~」 平成14年4月22日

文献はかなり古いですが、一番言いたいことが端的に表されています

まず、利用者様に関して起こった事象(ケガや精神的な苦痛)は全て事故として扱われます

そして、事故には大きく分けると2種類に分けられます

まず、身体的被害は転倒・転落等に代表されるように利用者様の体にケガが生じるなどを指します

これはイメージがつきやすいかと思います

その一方で精神的被害とは利用者様の大切な持ち物を壊してしまったり、金銭を奪ったりなどに代表される身体的にダメージはないものの、精神的に被害を受けることを言います

そして、この事故ですが「事業者の過失・無過失を問わない」となっています

つまり、介助者によって起こしたもの(過失)はもちろんですが、介助者が何もせずケガや精神的被害を受けた場合(無過失)についても事故として扱わないといけません

精神的被害で介助者が何もせずというのは少々無理がある話ではありますが(可能性としてなきにしもあらずの話はありますが、そこは別として・・・)、定義からいくと、そうゆう場合でも事故として扱うことになります

ポイント2 事故が起きたら・・・

とにかく初動が肝心です

初動が早ければ早いほど被害は最小限に抑えることができます

細かな話は記事を改めるとして、まずは事故が起きたら「すぐ動く」「すぐ対応する」を念頭においてください

これは、利用者様への対応はもちろんですが、ご家族様への連絡も同様です

ポイント3 事故の完全防止は不可能

事故はないに越したことはないですが

事故を100%防ぐことは無理

と認識してください

これは、決して職務放棄をすすめているわけではありません

予測可能な事故は防ぐことは当然なのですが、人は思わぬところで予期せぬ行動をとることがあります

そのような予期せぬ行動を予測するのは不可能です

介護の現場で働いているスタッフは、日々細心の注意を払いながら働いています

それでも様々な要因で事故は起きてしまいます

事故を起こさないようにしようとすることは大事ですが、それによって利用者様の行動制限をしたり、介助者の介助が萎縮してしまっては何の意味もありません

なので、介助者はもちろんですが、事業所の管理者ご家族様を含め、全ての利用者様と何らかの関わりのある方

事故を100%防ぐことは無理

と考えてください

まとめ

今回のポイントを以下にまとめてあります

介助者が介護事故に対してビクビクしたり、躊躇したりするのは

介護事故がどういうもので、何をポイントにして立ち回らなければならないのか

と言う全体像を持ち合わせていないのが原因であると考えます

全体像がわかると、「今、何をすべきか」がわかり、段階を踏んで対応していけばいいことになり、気持ちに余裕が出てきますし、冷静な判断が可能になります

介助者や事業所の管理者はもちろん上記のことをしっかり抑えていただきたいですが、利用者様との関わりの強いご家族様にも上記のことはご理解いただけると、いざ事故が起きたと連絡が来ても落ち着いて対処可能かと思われます

次回以降はこの3点のポイントをベースにして深掘りしていきます

コメント

タイトルとURLをコピーしました